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        1951  125 (Fender Light)             

ベスパ(Vespa)とは、イタリアのピアジオ(Piaggio)社のスクーターです。

ピアジオ社は、第二次大戦中は戦闘機などもつくる会社でしたが、戦後、まず大戦で疲弊したイタリア国民の移動手段(足)を確保するため、スクーターの開発に着手しました。 もっとも、会社そのものも疲弊しスクーター程度のものしか作れなかったという事情もあるでしょう。

いづれにせよ、たかが実用車を作るのにイタリア人のこだわりは並ではなかったようです。 まず、戦闘機の技術を流用して、フレームの無いモノコックボディを採用し、足を跨がなくても乗れること・ギアは足では操作したくないという条件でベスパの流麗なデザインは確定され、スクーターの基本がここに出来上がりました。

なお、ベスパとはイタリア語で「スズメ蜂」のことで、特徴的なあのお尻から、愛称付けられたそうです。

ところで、日本で、八千草薫にCMで「足を揃えて乗れるんです!」って言わせて、ヤマハが「パッソル」を出したのはそれから何十年も経てからですよね。。

ちなみに、ライバルであったイノチェンティ社のランブレッタや、日本の名車、富士重工のラビットは、モノコックではなくフレーム構造でした。(そのどちらもスクーターからは撤退してしまったのは残念です。)

しかし、そのライバル、ランブレッタと、性能競争を繰り返すことで発展してきたことは明らかな事実です。また、同時に世の中のモータリゼーションの流れは四輪に向かっていき(Miniなどが牽引)、加えて、日本のバイクメーカーの台頭により、ピアジオ社は一時期厳しい状態であったようですが、本体PIAGGIOブランドのビッグスクーターGILERAブランドなど、よりレーシーなイメージの(悪く言えば日本車的な)ブランドを通じ、巻き返しを図っています。

現行シリーズは、60年代スタイルの復刻生産版のVintageシリーズ(50S/100.125ET3)と、探偵物語で有名なPシリーズを起源とするPX200FLがあります。

Importerである成川商会の要請により、日本市場向けにだけ生産されてきたVintageシリーズも、製造スタッフの高齢化や引退により、ついに2000年度を持って生産終了となったようで、非常に残念です。(そういえばミニも2000年限りでした。。)

 

ところで、Vespaファンには、その動機が主に、3種類有って

A.「ローマの休日」のアン王女(オードリー・へップバーン)

B.「さらば青春の光」のジミ−(フィル・ダニエルズ) または伝説的モッズであるエース(スティング)

C.「探偵物語の」の工藤ちゃん(松田優作)

にそれぞれ憧れて、というものがあります。

 

B.C.はファッション命ですから、私には真似できません。

でも考えてみると、スーツで乗れるスクーターってVespaだけですよね。。

(普通のスクーターにスーツで乗ると、営業とか銀行の人のようでしょ!)

 

最後に、私の愛車は、

1.1951年式 125 (Fender Light)

2.1969年式 150Sprint

3.1995年式 125ET3 Primavera

4.1997年式 50S (お遊び用イジリ車)

です。

 

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