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Vanden Plas Princess 1300 MKII              

バンデンプラス・プリンセスは、“スモール・ロールスロイス”と称されたイギリスの名車です。

Mini(ADO15)のいわば4ドア版兄弟車として位置付けられたADO16と呼ばれるプラットフォームに、最上の架装を施し、当時の中上流の人々のセカンドカーとしての需要に応えようとしたもので、「ホテルのドアマンは、ベンツなどより先にドアに手を掛けた(!?)」、といった逸話も未だに、まことしやかに語られています。

オースチン、ジャガーなどが合併してできたBLMC社(66〜67年はBMH)が開発したADO16には、オースティン、モーリス、ライレー、ウーズレ−、MG、そしてバンデンプラスの、いわゆるバッジエンジニアリングとして6つのブランドがあり、その内バンデンプラスはBLMCの数あるブランド中でも最上級ブランドとして位置づけられていました。

バンデンプラスとは、そもそもロールスロイスなどの高級車の内装も手がける、20世紀初頭創業の名門コーチビルダーであり、そのコーチビルダーたるバンデンプラスが、プリンセス カーズとして1967年に発表し、75年まで生産されたADO16ベースの車が、バンデンプラスの代表作といわれるプリンセス1100MkI - 1300MkIIです。

ふんだんに使われたウオールナットパネルと上質な革シートを奢った内装、ロールスを髣髴とさせる縦グリルや彫りの深いフォグランプなど外装(デザインはピニンファリ−ナ)にも贅を尽くし、ハイドロを使った独特のサスによる優雅な乗りごこちなど、小さなサイズながら、今の大量生産の車に無い、英国の伝統と気品を今なお放ちつづけています。

技術的にも、上記のハイドラスティックサスペンションや、一般的なトルコンではなく、ダイレクトな操作感を持つベベルギアを用いた4速(!)オートマティック(もちろんマニュアル仕様もあり)など、当時としてはかなり先進的なものを奢っており、4mに満たない車長ながら、Miniには無い4枚のドアと十分な独立トランクのお陰で、現在日本の交通状況に、今なお十分に対応できる機能を有しつつ、必要十分なユーティリティーを提供してくれることは本当にうれしい限りです。

なお、私の愛車は、比較的後期型の、72年製のプリンセス1300MkIIです。

 

<バッジエンジニアリングの同型車(なかま)達>  当時のSales Catalogより


 
Austin   

 MG

 Vanden Plas

Morris

Wolseley

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