ADO16シリーズの特徴的なサスペンション
Hydrolastic Suspension (ハイドロラスティック サスペンション)
ハイドロの基幹をなすディスプレッサーユニット。
Miniのラバーコーンに液体を封入したようなものです。
一部の初期型のMiniにも採用されていましたがコストの関係でその後のMiniには不採用でした。
ディスプレッサーユニットを前後各2個、計4個使用し、
前後2個一組を液体(ハイドロ液:不凍液のようなもの)がパイプで
自由に行き来するようになっています。
下図のように、
前輪がギャップに乗り上げると前のディスプレーッサーが
つぶされるとともにハイドロ液が押し出され、
後ろのディスプレッサーが膨らみます。
その結果、車体が水平に保たれるわけです。
なお、この細いパイプの中をハイドロ液が行き来することで抵抗が生まれ、
ダンパーの役目を果たすため、
ADO16にはオイルダンパーコイル(スプリングも)は装備されてません。
全くうまく考えたものです。
但し、現在このディスプレッサーは欠品となっており、
これが壊れると大変なことになります。
中古の再生品でも一個2−4万円位だそうですが、
それでもなかなか見つからないようです。